会社の事業部門の全部又は一部を、他の会社に包括的に継承させる手法。承継する会社の違いによって、新設分割(事業に関する権利義務を、新しく作る会社に承継させる)と吸収分割(既存の会社に承継させる)に分けられる。
完全親会社を新たに設立するための組織再編方法。単独または共同して完全親会社となる会社を新しく設立し、その設立した会社の株と自社株を交換する。株式移転を行う場合、既存の会社は新会社の100%子会社となる。
複数の企業が一体化する手段。「新設合併」と「吸収合併」の2種類に分類される。「新設合併」では、全ての合併当事会社が解散して、新たに設立する会社に全ての権利義務を承継させる。「吸収合併」は、合併当事会社1社だけが存続会社として残り、それ以外の合併当事会社は存続会社に吸収される。
その企業全体の価値のこと。企業価値の計算手法としては、大きく分けると、コスト・アプローチ、インカム・アプローチ、マーケット・アプローチの3種類がある。
M&Aの交渉を進める中で、買手と売手の間で基本的な点において合意がなされた段階で、合意内容に関して文書化し、当事者間で取り交わす書類のこと。レターオブインテント(Letter of Intent、LOI)とも言われる。
交渉の末、買手と売手が条件面での合意に達して最終契約を締結した後で、契約に従って資産等の引き渡しや対価の授受を行うこと。
M&Aにおける企業価値評価方法の一つで、会社が保有する資産および負債から企業価値を評価する。
契約内容に盛り込む制限条項あるいは制約条項のこと。一定期間(例えば契約締結から受渡しまでの間)、一定の義務を負うこと、もしくは行ってはならないことなどを契約書の内容に盛り込む。該当する条項に違反した場合には損害賠償責任を負うことがある。